「はじまりの相談室」~Re start~

名古屋市瑞穂区の気軽に通える心理相談室です。「はじまり」は日常の困り事から。あなたを前に進めてくれるのは純粋な好奇心。「まだ誰も知らない新しい自分」を探してみませんか?


母と娘


今日はこの相談室でワンダーベビーセラピーを数回受けられた方のお話です。
(個人が特定されないように一部事実とは異なる情報があります。ご本人の掲載了承済みです)
ご縁があり、セラピーのことを知って来室されました。
子育てや自分のこれからのこと、夫婦関係など、
様々なうまくいかなさを抱えておられました。

数回のセラピーで取り上げることになったのは、
結局は毎回ご自身とのお母様とのご関係でした。
母娘関係で生じている思い癖を取ったり、母との不要なつながりを更新したりしました。

すると、現実世界では、様々な変化が起こり始めました。
まず、お子様の学校生活が安定しました。

これまでとは違う部活に挑戦もすることに。
ご自身のことでは、ずっと行きたかった憧れの場所を目的に、

初めての一人旅をされました。
さらに、ご主人の家系に関わる大きな動きがあり、人生を振り返る出来事が起きました。

これはワンダーベビーセラピーの興味深いところなのですが、
自分が主に母親とのつながりを中心とした癒しを体験する中で
現実的な変化が次々と連鎖するように起こるのです。

そして回を重ねるごとに、ご自身の変化も深まります。

先日のセラピーの中で
「私は、母のために、できない自分を演じていた」

ということに気づかれました。
この方は母親に、

「娘のお世話をする」という居場所を作ってあげていたようです。
その関係性の変更を行ったところ、
セラピーが終わって
「急に手が熱くなって、なんだか手の感覚が今までと違うんです。力が入ります!」
という感想を持って帰られました。

後日、以下のお話を届けてくれました。
『調理するときの手の感覚が変わりました。確実に持っているという感覚。
今までは持っているのに持っていない感覚だったんだと。
お仕事場でも以前より周りが見えて、ドキドキしなくなった感じがします。』


セラピー直後の変化、そしてこの文面を読んで、私はとても驚きました。

実は、「手」というのは女性にとってとても重要なものです。
日本の昔話に「手なし娘」という話がありますが、
昔話を人間の心の深層を表すものとして、
河合隼雄先生が「昔話と日本人の心」(岩波書店)という著書の中で
『手をなくした人は、
外界との関わり、
外界へのはたらきかけに大きい障害をもつことになる』
と書いてあります。

この方は母娘の関係の中で、
手を使うことをやめ、
外界との積極的な関わりを失ってしまっていたのかもしれません。

面白いのは、このような深層心理的な変化が
ワンダーベビーセラピーを使うことによって、
ご本人は悩み苦しむことなく、起こっていくということです。

そしてそれはとても短期間。
言語面接ではありえ
ないことです。

ようやく手のチカラを取り戻したこの女性は
社会的な繋がりを取り戻しました。


「母の愛する娘」ではなく、

「愛されているけれど、私は私の人生を生きていく」
そのスタートラインに立たれたんだなぁと思いました。

これからは、自分の中からわきあがるやりたいこと
に少しずつでも挑戦していかれるのかもしれないと想像して、
私は1人でニンマリしています(笑)


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